にょろにょろブログ

にょろにょろと地をはいつくばりながらえへへと笑っている。ただ思っていることとかを書くだけのブログです

とはいえ毎週考えてることはコロコロ変わるよね。

こんばんは。

前回あんだけ決意したようなことを書いていた私だけれども、結局また迷っています。前よりだいぶ迷いは小さくなっているし、少し精神的に前向きに変わった感じはあるけれども。

今何をするか、っていうことは迷わないし、最終的にどうなりたいのかってことも変わらないのです。
今やらなければいけないのは英語およびフランス語の勉強で、最終的な目標はどんな場所でも生きていけるようになり、なおかつ家族を困らせない程度の収入を得ること。それは20年後くらいに達成できてればよいと思ってる。

しかしそれをどんな形で目指すかっていうのにまだまだ迷いがあるし、このままでいいのかなという不安もある。
今いる場所で結果を出さなければ他の場所で出せるわけがないと思うこともあれば、ここにいつまでもいても自分は怠けていくだけだとも思ったり。
なんでこの道を選んでしまったんだろう、って後悔も多少する。と言っても、最悪の場所にいるわけではないと思っている。だから余計にどうしたらいいのかと迷う。
価値を生み出すってなんなんだろうなぁ。仕事するってなんなんだろう。がんばっている人たちの「世の中の役に立ちたい」って思いは、どこから湧いてくるんだろう。

毎日毎日考えて迷って、頭はぐるぐるしています。


とりあえず一歩踏み出すために、クラウド翻訳のトライアルを受けてみたりはしています。落ちたけどね。
まあでも「おおむね正確で、読みやすい」という評価はいただいたので、かすりもしないって感じではなさそうでした。もっと読解力をあげないといかん。

英検の勉強してても思うのだけど、今まで読解をなめてきたなぁ……
特に翻訳するなら、「8割わかる」じゃなくて「全部わかる」にならないとだめなのですよね。テストと違って辞書を使えるとはいえ。

きっとそれで生きてくのは全く楽じゃないんだろうけど、でもやっぱり、やってて楽しい。
他にも同じくらい、それどころかもっと、やってて楽しいと思えることがあるかもしれないけど、どうなんだろう。そういうものが若いうちに見つけられれば幸せなのでしょうけれど。とくに全く新しいことだったらすばらしいよね。

はー、こまった。しかし常にアンテナを張っていないと。
こんな感じで振り子のようにふらふらゆれる私ですが、少しずつ振り幅は小さくなってきてるから、きっとそのうちどこかでピタッと止まるはず。

とりあえず英検代振り込んじゃったから、あと1ヶ月がんばる〜☆(白目)


最近はもう迷わなくなったっていう話

結構間が空いちゃったけども。

どうも気持ちに余裕がありませんでした。
一応8月から新しい仕事になったり、私生活でもいろいろ考えないといけないことができたり、お金のことが心配だったり、ここ2週間くらいわりと迷いの中にいた感じでした、が、なんだか先週あたりから少しずつ持ち直してきました。

1週間ごとに気持ちが変わる私だけど、大きな筋道は決まった。やっと。
躊躇してる場合ではない。もともと憧れていた道を行く。
かといってすぐにその道にドボン、と飛び込んで仕事を辞めるわけにもいかないので、まだまだ会社員のままではあると思います。まあ今こういうつもりってだけで2週間後には変わるかもしれないけど。いきなり会社辞めちゃったりとかね。

そんなわけで、勉強しなきゃしなきゃって6月半ばくらいから思ってて、やっと先週本腰入れ始めた感じです。英検まで2ヶ月切っちゃったよ(笑)
ちゃんと勉強すればたぶん、いけるはずです。ただ読解もミスするような体たらくなので、精読の訓練をしないと……
問題見てて思ったのは、母校の入試問題にすごく似てる気がするということ。入学直後に受けりゃよかった(泣)
あと、単語帳は本でも買ったのですが、旺文社のであればアプリ版のほうが断然いいし、ゲーム感覚で楽しく進められます。
フランス語もこういうの出してほしいけど、たぶん覚える単語の量はそんなになくて、しかし色々な文脈での色々な使い方があるから、そこを覚えないといけないんだろうなと。つまり実際の新聞なり本なりを読まないと広がってかない、ということだと思っています。英語もそうはそうなんだけど、フランス語の方がもっとその傾向が強いように思う。

話が逸れましたが、そんなわけで最近すこし将来に希望がもてるようになっています。目標って大事ですね。
こういう決心がついたのは、小さい頃の自分のことを思い出したからなのです。今更自己分析が自然にできてきた結果、ああやっぱりそっちの道のほうがいいなと。そういう人間だなと。
もちろんもっとなりやすい道を大学のうちに選ぶこともできたのかもしれないけど、それだとちょっと違う。安定はしてるんだろうけど。
だから自分の今までの決断も、肯定できています。実際、今の仕事でなければ、少しずつなりたいものとのご縁が切れていたのかもしれないので。

書きたい書きたい、と思って書けなかったのが、こんなにすらすら言葉が出てくることに感動しています。(笑)
それに、物欲とか、どこに行きたいとか、そういった気持ちが最近湧いてきました。
たぶん何か自分の中で吹っ切れたのだろうと思います。

あまりふわふわしすぎず、ぶれず、考えつつも柔軟に頑張りたいと思います。


親友の旅立ちと私の将来についてのいろいろ

最近将来についてまたいろいろ考えてます。

つい先日、歌をやってる親友が、外国に旅立つ前の記念にということでライブをしたんですね。
彼女は音楽の学校を出てから自分でいろいろな仕事をしつつ好きなことを追いかけてて、英語も自分で一生懸命勉強して、そしてまた新たな一歩のために外国に旅立つのです。
適当にレールに乗っかって生きるんじゃなくて、未開のジャングルみたいなところを手探りでも一歩ずつちゃんと歩いてるから、すごいなってずっと思ってました。

そんな彼女のライブには、たくさんの人が集まってました。
歌を聴きながら「ああこれ、小学校5年生のときに貸してくれたCDの曲だ」とか、「あのとき面白いって言ってた映画の曲だ」とか、「これを一緒に聴いてた頃あんなことがあったな」とか、彼女の友達として過ごしてきた歳月をいろいろ思い出して、しんみりしてしまいました。

と、同時に、同じ歳月を過ごしてきたはずなのに、自分の力で立って考えて覚悟して、不安とかはいろいろあるんだろうけど、ちゃんとやりたいことに向けて行動してる親友と、
何がしたいんだかわかんなくて、というか本当にしたいことはふわっとだけど見えてるはずなのに、動いてみて失敗するのも嫌だから毎日文句言いながら会社に行ってる自分には、
本当に大きな大きな差があるように感じられて、愕然としてしまいました。

たぶん私はやっぱり、言葉を扱って仕事したいのだと思います。
今の仕事もそう遠いところにはいないけど、あくまでそういう人たちの裏方であって、自分自身は言葉を使うことなんてほとんどない。
でもごくたまーに、自分で言葉を使って仕事できる機会があって、そういうときは本当にうれしいのです。
それに、この間別の友達にちょっとした翻訳を頼まれたとき、私は「久しぶりに翻訳ができる!!どんな風に訳そうかな、うまくわかりやすく訳せたらいいな、どんな内容かな」ってすっごくワクワクしたんです。ワクワクしすぎて会社の帰り道小走りで帰ったくらい。
あと、アメリカ人、フランス人、日本人が集まってる飲み会で、ちょっとした通訳みたいなことをやる機会が最近ありました。飲み会だから別に何のこっちゃないんだけど、そこで役に立ててることがすごくうれしかったのです。
そういうことが最近あって、いづれはそういう仕事をしたいな、っていう気持ちを強くしました。やっぱりいろいろ迷ってるし、今すぐになるかはわからないけども。
私の語学のレベルはまだまだ大したことないけど、通訳とか翻訳とかやっててワクワクするっていう人は語学ができる人でもそんなに多くはないと思うので、もうちょっとそこに自信を持ってみてもいいのかなと思いました。

まずは英検と仏検にむけて勉強して、あとは身近でできることから細々とやってみようと思っております。
英語かフランス語でお困りの際はお声かけくださいませ〜(笑)

「Harry Potter and the Cursed Child」を読んでおります

こんにちは。
8/1〜3まで夏休みでのんびりしている今日この頃ですよ。
なんかもう、学生気分抜けないなぁ〜って感じもする。楽しすぎて。
仕事行きたくないな。

さて。表題の件。「ハリー・ポッターと呪いの子」です。ハリー・ポッターの8番目の物語。
これは今ロンドンのウェストエンド(イギリスのブロードウェイみたいなやつ)で舞台としてやっている、ハリー・ポッター最終巻から19年後の話。
ハーマイオニー役の方が黒人で話題になったアレですね。

日本でも7/31に英語版スクリプトが発売になると聞いて、7/29にアマゾンでポチって早速8/1から読んでおります。スクリプトなので会話中心で英語が簡単で、スイスイと70ページくらい読みました。

とてもざっくりしたあらすじ。
(多少ネタバレもありそうなので読みたくない方はお気をつけください。)



舞台は「ハリー・ポッターと死の秘宝」から19年後の世界で、主役はハリーの次男、アルバスくんです。「死の秘宝」を読んだ方は、最後の章でのハリーとアルバスくんのやり取りを覚えているかと思うのですが、そのときのアルバスくんの危惧は当たってしまいます。なんと、アルバスくん、あろうことかスリザリンに組み分けられてしまうのです!!さらになんとなんと、ドラコ・マルフォイの息子・スコーピウスくんと仲良くなっちゃうのです!!!
このスコーピウスくん、超いい子。お父さんが元死喰い人だったり「実はヴォルデモートの息子だ」とかいう噂のせいで後ろ指をさされながら生きてるのですが、私の印象では明るく天真爛漫、往年のハリーとロンをちょっと足したような感じです。
アルバスくんとスコーピウスくんは親のせいで悪目立ちしてしまう点や、クィディッチも勉強も何もできない落ちこぼれな点など、共通点が多く意気投合。親友になります。
アルバスくんはそんな感じの落ちこぼれなので、キラキラ有名人のお父さんとは似ても似つきません。なのでどんどん反発して不仲になっていきます。思春期。
そんなある日、ハリーはホグワーツの戦いのときに全て壊されたはずの逆転時計を死喰い人の残党から押収します。これは極秘なのでそんなものは押収してないということになってるのですが、ある人物が「あんたのせいでうちの息子は死んだ。逆転時計を使って私の息子を連れ戻してくれ」とポッター家を訪ねてきます。「それはガセで、そんなものは存在してません」の一点張りのハリー。それが嘘なのはアルバスくんから見ればわかります。
「あの人の息子は父さんのせいで死んだんだ。僕らでその人を過去からすくい出そう。」そこからアルバスくんとスコーピウスくんの冒険が始まります……


こんな感じです。

小説じゃないのでアルバスとスコーピウス以外は細かいところまでは描かれていないのですが、今のホグワーツの様子が面白い。それと、歳食っておっさんになっちゃったハリーが子育ての難しさにうんうん唸っているさまも、面白い。

まだまだ読み終わらなそうなので、ゆっくり読みたいと思います。

読み終わったらきちんと感想を書きます。



ではでは。

ポケモンGOよりPodcast聴いたり本読んだりしてるほうが楽しい

やっぱりもうポケGOはいいや。
だって私通勤ほとんど地下鉄だからGPS拾ってくれないし、歩くのもめんどくさいし、休み時間は何もせず誰とも話さずご飯食べてぼーっとしてたいんだもん。
おまけに今日になって突然ポケモンが全然捕まらなくなった。簡単すぎるから補正をかけたのか。

それで今日、通勤時に、一週間ぶりくらいにまとまった長さのPodcastを聞いたんだけども、なんだか不思議と心が落ち着いたんです。
慣れなのか、やっぱり好きだからなのか、なんなんだろうねぇ。
思えば大学入りたてで新しい環境に馴染めなさすぎて辛かった頃、行き帰りの電車(合計4時間)ずーっといろんな言語の音声教材を聴き流してました。
その時から精神安定剤的な役割があったのかもしれぬ。

やっぱり、何かを勉強したり、得たりしてるって手応えがあることのほうが自分にとっては楽しいのかもしれない。自分の血となり肉となる感じが。
それにそろそろ勉強しないとまずいし。

最近どうも心に燃えていた火が小さくなって、仕事に関しても、自主的にしている勉強に関しても、どうでもよくなってきちゃってたんだけど、それじゃやっぱりだめだ。というか、多少火が小さくなる時期があっても、習慣として続けてかなきゃいけない。
常に向上心を少しでも持ってないと、人間だめになっちゃうのだ。正直何もかも手探りでどうしたらいいかわからなくて、毎日不安だらけだけど。
それでもやっぱり、無駄になるかもしれない努力ができないとだめなんだと思う。それが挑戦するってことなんだ。挑戦、っていうのは、新しいこととか突飛なこととかをやってみることじゃなくて、無駄かもしれないけど一生懸命やってみるっていう、とても泥臭い行為なのだ、と、最近思う。そこが全然わかってなかった。「失敗を恐れずに挑戦する」って、一回一回の動作のことではなかったんだなぁ。私、全然挑戦してこなかったよ。安パイしか狙ってこなかったな……

まあ、自己嫌悪に沈んでも仕方ないんですよね。とりあえず気づけたからあとはまたコツコツやろうとしてみるだけだよね。
そもそもこのブログだってそうなんだから。なんの役にも立たないかもしれないけど、とりあえずやってみる。続けてみる。そういう気持ちを忘れちゃいけないなー。
もしかしたら誰かの何かの役に立つかもしれないし、少なくとも読んでくれている人はいるのだから。できるだけ役に立つことが書けたらいいな、と思ってます。
でも役に立つこと縛りだと筆が止まってしまうので、こういうぐだぐだ思ってることを書き連ねる系の投稿もしていきますよっ。


もうポケモンGO飽きた

全然更新してませんでした。
最近どうも本を読んでいたり海外から我が家に友達がステイしていたりあんなことがあったりこんなことがあったりで……通勤中ですが疲れが取れてなくて眠くて仕方ないのでございます。ひぇー。ねむいよー。

書こうと思えばいろいろ書くことはあるんです。
最近書けそうなこととしては、
・『マーケット感覚を身につけよう!』(ちきりん著)を読んだ話
・私の大好きなニースでテロが起こってしまった話
・おすすめのフランス語の参考書の話
・結局文法が一番大事だという話
・ホストファミリー的なことをやり始めて現時点までの感想
・超久々に三渓園に行った話
・超久々にズーラシアに行った話
・初めて「minimo」を使って美容院を予約した話

ネタは日々の生活にいくらでもあるのです。

でもそれをまとまった分量書くとなるとそんなに元気じゃなかったり。

とりあえずポケモンGOには飽きかけています。
いくつか理由はあるのですが、
①基本的に単調で頭を使わなくても良い(だがそれがいいのもわかる)
②歩かなきゃいけないのがめんどくさい
③同じポケモンばかり出る
④電池の減りが早すぎるので携帯で他のことができなくなる

面白いは面白いのですが、やっぱり歩き回りながらするので危ないんじゃないかという不安が常に付きまとうので、私は家でやるようなゲームがいいなぁ……。

ところで、ポケモンGOがそこまで叩かれていないのには理由がある、というtogetterを読んだのですが、確かにすごい。もっと「危険性が高い!よくない!」という声が上がりそうなものですが、
①物凄い経済効果である
②はじめにアメリカなどでリリースして大成功している
③ゲームだけれど外に出て動くことを促している
こういったことがあってあまり叩かれていないのでは、という話でした。
元はこちら。

あとはこれにプラスして「ポケモンだから」っていうのもあるんじゃないでしょうか。
ポケモンは、誰でもみーんな知っていて、長い実績があって、世界的に認知されているコンテンツです。
だからもし、わけわかんない新参の同じようなゲームが流行ったら、得体の知れないものとして怖い大人にガンガン叩かれてたんじゃないかなぁ。
ただこれがポケモンとなると「あぁ、はいはいポケモンさんね」となる。
いいおっさんおばさんも、子どもたちがやってたのを知ってたり一緒にやってた思い出があると、あんまり叩けないよねぇ。

信頼と実績って大事だね、ということで、会社行ってきまーす。

「ハヤブサが守る家」が見たすぎるので私が好きなティム・バートン作品を紹介する

はい。更新が空いてしまいましたが。

今週遊ぶのに忙しかったもので眠くって……それと今おもしろい本を読んでいるので電車の中で書いたりする余裕もなかったのであります。

 

本日は突然ですがわたくしが好きなティム・バートンちゃんの映画をご紹介。

先日やっと彼の最新映画「ハヤブサが守る家(原題:Miss Peregrine's Home for Peculiar Children)」のトレイラー(予告編)を見まして、触発された次第であります。

 

彼の作品としては久々に超面白そうです。

ミス・ペレグリン(日本人だったら隼さん?)が守っている不思議な子供たちのための孤児院のお話みたいですが、こわいクリーチャーと戦ったりする要素もあるみたい。フリークショー的な要素×子ども×謎解き×バトルとかわくわくしちゃうやないかい……!ティム・バートンがX-メンを撮ったら?」なんて例えられ方もしています。言いえて妙。(笑)

 

ちなみにこの「ハヤブサが守る家」、原作は児童文学のようでこちらもとても面白そう。

こちらが原作日本語版。表紙からもわかるのですが、不思議な古い写真がところどころ挿絵的に入っていて、なかなか雰囲気を盛り上げてくれるらしいし、実はこれが内容にもかかわってくるとか。

ちなみにこちらは英語版。こっちのほうが表紙の感じが好みです。不気味!

勉強もかねて買って読んじゃおうかなぁと、ちょっと迷っています。

(ちなみに日本語版より値段安かった)

 

本国では今年の9月30日公開のようなので、日本に来るのは来年かな~。

 

さて、ここからは私が好きなティム・バートンちゃんの作品についてちょっとご紹介してみる。



ビッグ・フィッシュ


 主人公のウィル(ビリー・クラダップ)は父・エドワード(アルバート・フィニー/ユアン・マクレガー)からいろいろなおとぎ話を聞かされて育ちます。ウィルもそれが大好きだったのですが、大人になるにつれそれが嘘だと気付き、素直に話が聞けなくなっていきます。いつもいつもおとぎ話ばかり語る父に、我慢ができなくなって、ウィルは自分の結婚式でお父さんにブチ切れてしまいます。それ以来、3年ほど仲違いしたままだったある日、母・サンドラ(ジェシカ・ラング/アリソン・ローマン)から「お父さんが倒れた」という知らせが入ります。久しぶりに会うお父さんは相変わらずホラ話ばかり。本当の話をしてほしいウィルは、お父さんと分かり合えるのか……

というようなお話です。


ティムちゃん作品にしてはあんまりダークなシーンはなく、ただただ優しいお話です。だいたいティム・バートン映画って、ちょっと皮肉だったり意地悪だったりするところがどこかにあるのですが、そういうのが全然ない。


お父さんはほんとに冗談みたいな話ばかりしてるので、ウィルがいらだつ気持ちもわかります。でもお父さんは一見おとぎ話のように見える話の中に、真実を散りばめている。

ウィルの職業はジャーナリストの設定なのですが、そこは職業がうまく反映されてるのか、お父さんの古い持ち物の中から真実を見出そうとしていろいろ動くんです。そこからウィルはいろいろなことが見えてくるのです。

この、お父さんのおとぎ話パートと、ウィルの様子や病床のお父さん、それを見守るお母さん、ウィルの妻(あんまり有名じゃない頃のマリオン・コティヤール!)が出てくる現実パートとが交互に入るのですが、それもまた良い。おとぎ話のカラフルな世界はティム・バートンの真骨頂という感じだし、現実パートはお父さんの病気や謎解きのような要素もあって緊迫感があり、話を引き締めてくれます。

あんまり知られてないんだけど本当にいい映画なので、ぜひいろいろな人に見てほしいです。


実はこれ、小学校4年生のときに初めて友達同士で映画館に行って見た、私にとってとても思い出深い映画です。

正直そのときはよくわからなかったこともあったのですが、ラストシーンでは友達も私もぼろぼろ泣いていて、とてもスッキリした気持ちで映画館を出たのを覚えています。

大人になった今見たら、また感想も違うのかもしれません。

ちなみに、エログロ要素はほぼないと思いますが、親子の確執や夫婦の愛を描いているので、大人のおとぎ話という感じだと思います。見せることはできるかもしれないけど、子ども向けではないです……。


ちなみに来年日本でビッグ・フィッシュのミュージカルをやるそうですよ。エドワード役は川平慈英さん。言われてみればユアン・マクレガーに似て、る……?

サイトはこちら。

日生劇場 ミュージカル『ビッグ・フィッシュ』



ビートルジュース


 「ビッグ・フィッシュ」とは打って変わって、スーパー馬鹿馬鹿しい映画ですよ!(笑)

このシマシマスーツを着てる白塗りの奇人がビートルジュース(見た感じ全然わかんないけどマイケル・キートンですよ!)。彼は幽霊の住む家から人間を追い出すバイオ・エクソシストなんです。(なんじゃそりゃ)

あんまりめちゃくちゃな奴なので、幽霊界でも「こいつにだけは頼んじゃいけない」と言われているとか。


幽霊の夫婦(アレック・ボールドウィンジーナ・デイヴィス)は彼らの家に越してきた人間一家(ジェフリー・ジョーンズ、キャサリン・オハラウィノナ・ライダー)を怖がらせて追い出そうとするんですが、あんまり効果がなく、どうしたらいいものかと悩んでいました。

そんな中、人間一家の娘・リディア(ウィノナ・ライダー)は2人の幽霊の存在に気付き、仲良くなっていきます。

ある日、父がパーティを開いたので、幽霊2人は招待客ビビらせようとします。が、逆に喜ばせてしまい、幽霊博物館を作って儲けよう!という話になってしまいます。

こうなったら仕方ない、悪名高いビートルジュースを呼ぼう!ということでやっとビートルジュース登場。ここからはひたすらドタバタ劇が繰り広げられます。


ほんと馬鹿馬鹿しい映画なんですが、ビートルジュースやその他クリーチャーの造形、美少女ウィノナたん、前置きの長いストーリーなど、超ティム・バートンらしい映画だと思います。ティム・バートンのエッセンスを感じたい方にはオススメ。

日本語吹き替え版では、ビートルジュースはまさかの関西弁です……なにしろ西川のりお師匠が声あててますからね。吹き替え監修は所ジョージ氏です。日本語で見ると「なんじゃこりゃwww」感が増してよろしいかと思います。勇気がある方はぜひ日本語吹き替え版をご覧ください。

関西弁つながりなのか、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンのショーに出てますね。ショーの内容は全然映画と関係ないですが。

オススメしてるんだか貶してるんだかわかんないけど、私は好きだよ!けど万人にオススメはしないよ!!



ティム・バートンのコープスブライド


 ティム・バートンはストップモーションアニメ(人形を少しずつ動かして1フレームずつ静止画を撮って作るアニメ)をいろいろ撮っているのですが、これが一番好きです。

ちなみに一番有名と思われる「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」は、バートンは監督ではなく原案・原作。監督はヘンリー・セリックで、「ジャイアント・ピーチ」や「コララインとボタンの魔女」も監督しています。


主人公のヴィクター(ジョニー・デップ)は成金の両親の言いつけにより、没落貴族の娘・ヴィクトリア(エミリー・ワトソン)と結婚をすることになっています。最初は会ったこともない人と結婚するのは……と2人とも乗り気でないのですが、結婚式のリハーサルで顔を合わせ、お互いの控えめな性格のせいか意気投合し、結婚に前向きになります。しかし、ヴィクターはリハーサルで緊張のあまり失敗をしすぎて、牧師はブチ切れ、結婚の延期を言い渡されてしまいます。

これはまずいぞ、と思ったヴィクターは、ひとり森の中で誓いの言葉の練習をし、その辺の枝をヴィクトリアの指に見立てて指輪をはめてみます。実はそれは枝ではなく、死体の花嫁・コープスブライドの指だったのです……!コープスブライドは結婚の申し込みをされたと思い、ヴィクターを死後の世界に連れて行ってしまいます……。


コープスブライドのよさは、すごく映像が綺麗なこと。ティム・バートンの作品は映像の面白さに定評があるのですが、ストップモーションアニメだったらこれが一番だと思います。生者の世界はとても暗〜い色調で描かれており、死者の世界はカラフルでパワフル、音楽にあふれていてとても楽しげに描かれているのですが、どちらの世界にもそれぞれの美しさ・魅力がある。

なんといってもタイトルロール、コープスブライドが綺麗。生きてる人間の世界はなんとなくモノクロだけれどすこーし茶色味があるような感じで、死者の世界は極彩色でガチャガチャしてるのですが、その中にぽーっと浮かび上がるコープスブライドの青い姿。ネタバレになっちゃうので言えませんが、ラストでもとても綺麗。

誰でも面白く観られる映画ではないかと思います。



スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師

 

これはねー、心臓弱い人見られません。

なんてったって、上の階の床屋で人を殺して、下の階のパイ屋でその肉でミートパイ作って売ろうって話ですからね……それをミュージカルにしちゃうんだからねぇまったく。まあミュージカル自体はもともとブロードウェイとかでやってたようなのでバートンちゃんのアイディアではありませんが。

まあ本格的ゴア系ホラーを見てる人からしたら全くもってぬるいのでしょうが、免疫ない私は普通に怖かったしグロかった……ううう。特に最初の殺人。ただもう、回を重ねるとバシバシ人を殺していき、ちょっとオモチャみたいにも見えてくる。あんまりリアリティのある描き方はしてなくて、もはやギャグみたいでもある。

そんなコミカル(?)というかシュールなシーンもいろいろ入っているのですが、元々スウィーニー・トッドの殺人の動機としては復讐というのがあるので、話はもつれにもつれてゆきます。キャラクターそれぞれの思惑とか愛憎とかが絡みに絡んで、最後には……


これはストーリーもなかなか良いのですが、映像ももちろん綺麗だし(雑じり気ないほぼ白黒の世界に、インクみたいに赤い血が舞います)、なんといっても音楽がよい。まあ音楽はスティーヴン・ソンドハイム(「ウエスト・サイド・ストーリー」「太平洋序曲」「イントゥ・ザ・ウッズ」も作曲してる大御所)の手腕によるものかもしれませんが、映像との合わせ方とか見せ方がやっぱりとてもかっこいいのはバートンちゃんのお力でしょう。

ちなみに俳優陣の歌声はまあまあです。(笑) でも「レ・ミゼラブル」のテナルディエ夫妻、ヘレナ・ボナム・カーターサシャ・バロン・コーエンはこの映画で実績作ったからキャスティングされたのかもね。知らんけど。




余談

現在公開中の「アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅」ではティムは監督じゃなくて製作総指揮としてクレジットされてます。 

予告編置いとこう。映像きれいなんだけどねー……前作も微妙だったのでDVDを待つかな、と思っているところです。

 

 

それと、バートンちゃん関連書籍をちょっぴり紹介。


ハヤブサが守る家」と同じく変な子供たちという意味では、バートンの「オイスター・ボーイの憂鬱な死」もありますね。ダークさが違うけども。というかちょっとグロいくらいだけど。

ちなみにこの本、先輩が先生に頼んで買ってもらったので小学校の図書室にありました。今思うとやばい。先生もよく許したな(笑) 

フィギュアとかも売ってます。お好きな方は是非。私は呪われそうだから置かないけどね。

 

あとこれはティム・バートンちゃんのインタビュー集的な。これも中学の時読みました。こういう人だからこういう映画作ってんだな……といろいろ納得。育ち方とかね。アメリカ西海岸郊外のハッピーで中身のない感じとか、実体験から作ってんだろうなっていう。「シザーハンズ」とか見るとわかりますね。

 


とりあえず「ハヤブサが守る家」、超絶楽しみです。

今度余裕があったらティム・バートンのオススメしない映画ランキングも書きます。(笑)